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「白雪姫」第一章

・・・こんばんは。私(わたくし)当・図書館長のファウストと申します。

そろそろ閉館時間も近づいているので、あなたしか

いらっしゃらないようですね?

少女はうなずく。

おや・・・どなたかが本を置いたまま帰ってしまわれたようで。

そう言って彼女はテーブルのほうを見た。

白雪姫」。

まあ、これも何かの縁。私(わたくし)が少し読んでさしあげましょう?

少女は、もう一度うなずく。

それでは。

昔々、あるところに白雪姫という”お姫様”がいました。

白雪姫は、王妃様と一緒に大きなお城に住んでいます。

彼女は好奇心旺盛で、毎日毎日外に出てみたいと思っていました。

しかし、王妃様は「外の世界はとても危ないんだよ。」と言って

いっそ外に出してはくれません。

「これでは、籠の中の鳥のようだわ。」

そう、彼女はつぶやきました。もう、お城の中の景色には飽き飽き。

広くてしんとしているお部屋、長く続く冷たい廊下・・・

そのとき彼女の脳裏にあることが思い浮かびました。

そうだ ”お母様を*せばいい” と。

~第二章へ続く~


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