「白雪姫」第一章
・・・こんばんは。私(わたくし)当・図書館長のファウストと申します。
そろそろ閉館時間も近づいているので、あなたしか
いらっしゃらないようですね?
少女はうなずく。
おや・・・どなたかが本を置いたまま帰ってしまわれたようで。
そう言って彼女はテーブルのほうを見た。
「白雪姫」。
まあ、これも何かの縁。私(わたくし)が少し読んでさしあげましょう?
少女は、もう一度うなずく。
それでは。
昔々、あるところに白雪姫という”お姫様”がいました。
白雪姫は、王妃様と一緒に大きなお城に住んでいます。
彼女は好奇心旺盛で、毎日毎日外に出てみたいと思っていました。
しかし、王妃様は「外の世界はとても危ないんだよ。」と言って
いっそ外に出してはくれません。
「これでは、籠の中の鳥のようだわ。」
そう、彼女はつぶやきました。もう、お城の中の景色には飽き飽き。
広くてしんとしているお部屋、長く続く冷たい廊下・・・
そのとき彼女の脳裏にあることが思い浮かびました。
そうだ ”お母様を*せばいい” と。
~第二章へ続く~
2010-10-05 21:30
nice!(0)
コメント(0)







コメント 0